6.健康なときに身につけよう
感情をコントロールするのは、心の病になってからでは遅いかもしれません。健康なときに考え方を切り替える習慣をつけるようにしましょう。
心の病になると感情に頭が占領されている状態になり、思考をうまくコントロールすることは非常に難しくなります。
私の経験からなのですが、無理矢理にでも楽しいことを考えようと思っても考えることはできませんでした。
私のように心の病気になってからでは、簡単に感情をコントロールすることはできません
。一番ひどいときは、不安という感情を感じた瞬間にはもう手遅れです。不安という感情に思考を占領された感じで、自力ではどうしようもありませんでした。
ただ不安が自然と過ぎていくのを持っているだけです。症状的には、微熱が出て呼吸が早くなり動けずベットのうえで耐えるしかありませんでした。
しかし”心の智慧”を知った今では、不安になっていると気づいたら考えを変えることができるようになりました。
一時的には不安な気持ちになることもありますが、慣れてくると思考を切り替えやすくなります。
人間である以上感情から逃れることはできません。そうであれば、感情とうまく付き合っていく必要があります。
幸せも同様に心の問題が大きな比重を占めています。感情をうまくコントロールすることを憶えれば、小さいながらの幸せを感じとることができます。
つまり、「不幸にならい考え方」に変えていくことができるのです。それを基盤として、あなたが本当に望む幸せを目指してください。
もうひとつ大事なことなのですが、前向きに考えたいことを用意しておいてください。不快な感情に気づき考え方を変えようと思うまではいいのですが、ほかに考えたいことがないと元に戻る可能性が高くなります。
私の場合は、どんな文章を書こうかということを考えるようにしました。私にとって文章を考えることが前向きに進んでいる証しになるからです。
病気になったからでは、本書の内容を思い出す気力もなくなります。是非にも、健康な内に本書の内容を習得されてください。