2.何故、不快な感情があらわれるのか?
私たちの思考は、日常的に無意識に不快な感情に振り回されています。それが当たり前だと思い込んでいればなおさらです。
そのことに気づくことさえもできないかもしれません。無駄に私たちを苦しめる感情に気づき、思考を切り替えるようにしないと私のように心の病になるかもしれません。そして、幸せや夢を目指すことすらできないかもしれません。
人間は太古の昔から楽観的な感情より、命を守るために必要な悲観的な感情(恐怖、不安、心配)を優先して感じていました。
悲観的な感情は危険をさけるための警報システムになっているようです。私が心の病になった大きな原因のひとつが感情の問題でした。
これだけ感情に苦しめられるとは夢にも思っていませんでした。
脳科学の研究によれば、私たち人間は1日6万個もの物事を考えており、その内の95%が前日も考えていたことだと言われています。
考えようとしていないのに、何度も何度も習慣的に頭では無意識に考え続けています。更に悪いことに、その内の80%がネガティブな内容だとも言われています。
ネガティブな考えが長い時間続いていると、心にストレスを強く感じるようになります。
これからの数日間、試しに日頃どんなことが自然と頭に浮かび上がってきているか、自分の感情や思考に注意を向けてみてください。
今までは、怒りなど強い感情が湧いているときには気づいていたと思います。普通の状態のときに、自分の感情や気持ちをよく観察してみてください。
私たちは、今まで無意識に浮かんでくる感情に注意を向けていなかったことに気づくと思います。今までは何となく感情と向き合っていたと思いますが、感情に振り回されていると幸せとは逆の方向に進むことになります。
自然にあらわれてくる感情をそのままにしておくのは、心に負担をかけ大事な”今、この瞬間”を無駄な時間として使うことにもなります。
私が病気になったときは、まさしくそのような状態でした。感情を切り替えることを知らずに、そのままの状態にしていましたので不快な感情に頭が占領され続けていました。
過去の思い出したないことを、考えたところでどうしようもないことについて、頭が自然と考え続け自然と消えてなくなるのを待つしかない状態でした。
病気になる前に、そのことを知っていたら何とかなったと思うのですが、今考えても病気になってからでは、自分の思考を簡単に切り替えることはできないように思えます。まずは、このことをよく理解しておきましょう。