人生一度は真剣に考えておきたいこと!

無駄に苦しまない人生、そしてポジティブな考え方へ!

ストレスにより心の病になり「自分で自分を苦しめている」ことを知りました。「間違った思い込み」に気づいていれば無駄に苦しむこともなかったのに・・・。一度真剣に人生について考え直してみましょう。ちょっとした気づきが、人生を楽にしてくれます。

第四章のまとめ

 私自身、今までの人生で感情や試練について考えたことはありませんでした。

 しかし、心の病になりそれを治そうと模索したお陰で考える機会に巡り合うことができました。

 「自分で自分を苦しめている」ことを知り、過去の自分の人生を振り返りながら考えたことで気づくことができました。

 本当に後悔の一言です。早くにこのことに気づいていれば、無駄に苦しむことも病気になることもなかったのにと思えたからです。

 

 そして、不快な感情(心配、不安、怒り)など、悪い感情はほとんどの時間を不幸にしていることにも気づけました。

 そして、その時間を減らすことでポジティブな考え方になり、その時間を長く持つことが幸せな時間を作るのだということも知ることができました。

 

 思い悩む時間と言ったネガティブな考え方を減らすと、その時間をポジティブな考え方へと変えることができると言うことです。

 私たちが人生を生きる上で、必ず苦しい思いをさせる感情や試練などを何とかしないと、ポジティブな人生を過ごすことはできないのです。

 

 何十年もの間、疑うことなく苦しい思いをしてきたので簡単には変えることはできないかもしれません。 長年の間に、自然と私たちの考え方の基本となり性格にもなってきたからです。しかし、ただ考え方を切り替えるだけでいいのですから、そんなに難しくもないことです。

 

 まずは、感情や試練により無駄に苦しんでいたことを知ることです。

 そして、自分の人生を振り返り苦しんでいた事実を認めることです。あとは、日常生活の中で無駄に苦しむ場面に気づき、そのたびに考え方を切り替える練習をするだけです。

 それだけで、ネガティブな考え方からポジティブな考え方へと変えていけるのです。それが、”幸せと夢を目指す前に”必要な事前準備にもなっていくのです。

 

 感情や試練とうまく向き合えるようになれれば、心が軽くなり思い悩む時間も少なくなっていきます。

 それだけでも、今まで以上に気持ちよく人生を過ごせるようになれます。

 

 最初から難しい夢を目指すよりも、先に心を楽にすることから始めることで、幸せや夢を叶えやすくもなるでしょう。

 次章以降では感情の代表的な内容と、絶対に避けることができない人間関係について説明していきます。

 

 

 

 

 

 

11.試練(問題)と共に生きる

 試練には何か意味があります。私にとっての人生最大の試練(心の病)は、私の人生を大きく変えることになりました。

 それに気づいたお陰で、新たな人生の生き方を見つけることができました。

 

 心の病と言う試練に負けていたら、私の人生はどうなったんだろうと考えると恐ろしくもなります。今では、試練が訪れたら「どうして解決しようか」と考えられるようになりました。

 

 どのような考え方を持つにしても試練とは向き合わなければなりません。

 そうであれば、「今度の試練ではどんな成長ができるのだろう」と、考えた方が気持ちも楽になりますし、ポジティブに対応することができます。

 

 どちらを選ぶか、今後の人生に大きな影響を与えるとても重要なことでもあります。試練を先延ばしにすると、不安な気持ちを長時間持ち続けることにもなります。

 生きている以上絶対に避けることのできない解決しなければならない試練であれば、早く解決するしか楽になる道はないのです。

 

 試練に直面したら試練の影響でネガティブな気持ちになるのは絶対に避け、この試練には必ず「何か意味がある」と前向きに捉える習慣を身につけるようにしましょう。

「私の人生で起こるすべての試練には必ず意味があり、すべて私が成長するために用意された試練なのだ」と、本書を最後までお読みいただければ、このように思えるようになれるでしょう。

 

 私には、心の病と言った人生最大の試練が訪れました。そして、会社を退職することとなり将来の収入もなくなることになりました。

 病気になった当初は、「何故私が」という思いで落ち込むだけでした。

 

 しかし、”心の智慧”を知った今だから言えるのですが、退職したおかげで自由な時間ができ、煩わしい人間関係の問題からも解放され考える時間がいくらでもあったからこそ、本を書くまでに至りました。

 病気と言う試練を乗り越えられたお陰で新しい目標(夢)を見つけることができました。

 

 そして、人生の考え方も変わり、以前よりはるかに前向きな人生も過ごせるようになりました。私にとって病気になるという試練が、私の人生の考え方や生き方を大きく変えることになりました。

 

 

 

 

10.試練(問題)を迎え撃とう

 試練からは逃げることはできません。そして、試練とは人生で成長するための新しい経験でもあるのです。

 試練が訪れ、「どうしよう、大変だ」と思っても解決するしかないのです。そうであれば、「この試練でどんな成長ができるのだろう」と、新しい試練をを迎え撃つ気持ちで、解決するようにしましょう。

 

 試練を乗り切ることは、自分自身の成長に繋がることだと考えるようにしましょう。私たちは、今まで数多くの試練を乗り越えてきました。

 しかし今までは、試練が訪れるたびに、「なんでこんなことが起こるのだ」と、落ち込む気持ちから始まり「仕方ないから、何とかしなくては」と考えながら対処してきました。

 しかしこれからは、「この試練を乗り切れば人間としてもっと成長できる」と考えるようにしましょう。試練に出会ったときの気持ちに注意しましょう。

 

 ひとつの試練を乗り越えたあと、次はどんな試練がやってくるのかと迎え撃つくらいの気持ちでいましょう。

 試練に対する考え方が大切です。試練に対して、「なんでこんなことが起こるのだ」と考えてしますと、当然、「大変だ」という思いになります。その考え方はネガティブな考え方になります。

 

 ネガティブな考え方からは、解決策への発想へとは繋がっていきません。嫌々ながら試練を解決しようとしても、良い結果へと結びつく可能性は低くなります。

 そして、後々「あのときに、もっと考えて対処しておけば」と後悔することになります。

 

 一方、「今度の試練でどれだけ成長できるのだろう」と考えることは、ポジティブな考え方になります。

 そうすることで、試練に対して積極的に対応することができます。嫌な出来事に対してポジティブに対応することは簡単ではありませんが、気持ちの持ちようでネガティブでもポジティブな考え方でも、どちらでも選べることを知っておいてください。

 

 どちらの考え方を選択しても、対応するのはあくまでも自分自身だということです。試練が訪れるたびに「どうしよう」と考えるのか、「この試練でどんな成長ができるか」と考えるのか、どちらの考え方を選んでも、自力で解決しなければならないのです。