2.現状確認から始めよう
まずは、自分自身の現在の状況を再認識することから始めましょう。「足るを知る」という考え方を基本に物事を考えてみましょう。このことを理解するだけでも「私は不幸だ」と言う思いから逃れることができます。
まずは、自分のおかれている今の状況を冷静に見つめ直してみましょう。人と比べることをしなければ、「今の状態もそんなに悪くない」と思うことはできないでしょうか。
「足るを知る」とは、必要なものと欲しいものとの違いを知ることです。必要なものは生活するうえでなくては本当に困るものを意味します。欲しいものとは、なくても特に困らないものを意味します。
そのような視点で、まずは自分自身の現在おかれている状況を見直してみましょう。「住む家はありますか?」「生活に必要な家電製品はありますか?」「毎日食べることに困っていますか?」など。
そしてさらに範囲を広げて、「仕事はありますか?」「友達はいますか?」など、自分自身の現在の状況を掘り下げて再度確認してみてください。
今あなたは生きています。そうであれば、生活レベルが普通の人より低いかもしれませんが、生きていくうえでの最低限の生活はできていることになります。
しかし多くの方は漠然とした考え方に基づいて、現在の自分のおかれている状況に対して、「私は不幸なんだ」と悲観的に考えたりしています。
より良い人生を生きていくうえでの知識が少なく物欲が強い人であれば、現在の生活レベルを冷静に考えることはできないので、「あれも欲しい、これも欲しい」と考えてしまいます。
そして、導き出す答えが、「他の人は持っているのに、自分は持っていない。自分は不幸なんだ」と思い込んでしまいます。しかし、まずは「足るを知る」といった考え方を基本に、現時点の私たちの不幸度を減らしていきましょう。
例えば、将来のことを考えると貯蓄についての心配をすることもあります。しかし、そのような場合には、幸せとは別に考えて貯蓄は夢として考えるようにしましょう。
マイホームが夢あるならば、節約や収入を増やすことなどを考えます。ですから、貯蓄のことで心配するのであれば、「心配しても何も変わらない」「心配するより、何をすれば心配がなくなるのか考えるようにしよう」と、幸せとは別に考えるようにしましょう。
幸せと夢を混同して考えると、「不幸になる考え方」に向かう可能性があります。ただ、どうのように考えるかの違いだけで、気持ち的に大きな影響を与えることを知っておきましょう。