11.自分自身をもっと信じよう
私たちは、自分自身を過小評価していたことに気づきましょう。私たちは、より良い人生を生きるために必要な”心の智慧”を知らなかっただけなのです。
それを知らずに生きてきたので、今まで苦しい思いや辛い経験をしてきたり、「私にはできない」「私には無理だ」と自分勝手に思い込んでいただけなのです。
その一つの大きな理由が人と比べることでした。人と比べることを私たちは当然のように、無意識のうちに行ってきました。
さらに悪いことは人と比較するだけに終ってしまい、自分に欠けている部分を伸ばしていくという考え方に向かわなかったことです。
ほとんどの場合、ネガティブな考えになり「私には無理だ」「あの人のようにはなれない」と思い込んできました。このように人と比べることが習慣になっていると、自然に自分の価値を低くみてしまいます。
そして、「私には才能がない」という思い込みが強くなり、やりたいことに対しも臆病になりやる前からあきらめてた経験を何度も繰り返してきました。
その根底にあるのが、幼い頃からの思い込みです。「私は数学が苦手だ」と勝手に苦手ということに対して「私は頭が悪いから」と間違えた思い込みをしていたのです。
確かに、学生時代の成績は悪かったかもしれません。
しかしこのように考えてみてください。「私は数学が好きではなかったから成績が良くなかったのだ」と。
好きでもないことに時間をかけるより、好きなことに時間をかけてきた結果に過ぎないのです。数学の成績が悪く卒業できないのあれば、好きでもない数学の勉強をしたはずです
。このように考えれば、「自分は頭が悪かったから」という間違えた思い込みを消し去り、私にもまだまだ可能性があると思えるようになりませんか。
私は自分の人生を振り返りながら本書の内容を考えてきました。そしてその結果、色々なことに気づくことができました。
「自分で勝手に能力がない」と決めつけていたこと、「好きなことは時間さえかければできる」と知ったこと、ネガティブな考え方を減らすことでポジティブな考えることができることなどです。
今まで考えることすらなかったことを知ることで、「私でも本を書ける」と思えるようになりました。
一番大きかったのは、ネガティブな考え方からポジティブな考え方へ変わったことです。ただ、本を読んで理解するだけでは無理だとも知りました。
自分が考えたいことを徹底的に考え続けることで、明るい兆しがみえてきます。それが、私の自信となったのだと思います。