3.人生を振り返りながら考えよう

　私が一番にお伝えしたことが、楽しい人生を過ごすために必要な知識が不足していることで、数多くの間違った考え方で今まで生きてきたということです。苦しまなくてもよかったのに、無駄に苦しんできたことが数多くあったはずです。

そのことを的確に見つけ出すには、本書の内容と人生を振り返り照らし合わせることで見つけることができます。今まで苦しんできたことが、人生だから仕方ないと言う「間違った思い込み」から少しでも早く抜け出しましょう。

　私たちの人生を振り返ってみましょう。今まで試練（問題）や人間関係、そして感情（不安、心配）など、数多くの出来事で苦しみ辛い思いをしてきました。しかし、人生で苦しいことや辛いことあるのは当たり前だと思い込んでいたので、その苦しみや辛い思いにつて何も考えることもなく、ただ苦しい思いを当然のように幾度となく続けてきました。

　過去の出来事で、本当に思い悩んだり苦しんだりしたことを何か一つ思い出してみてください。本当に苦しまなければならないことだったでしょうか。変えることのできない過去の出来事で思い悩んで苦しんでいたのではありませんか。

  まだ来ぬ未来に対しても過剰に心配して過ごしていたのではありませんか。理不尽なことを言われれば怒るのが当たり前だと思っていませんか。心配してもどうしようもないことで心配し続け、心に多大な負担をかけ、そのうえネガティブな感情を増大させていませんか。人生でとても大事な”今、この瞬間”を無駄に過ごしていたのではありませんか。

　苦しんできた理由には、長い人生経験のなかで「間違った思い込み」や苦しまないための知識が不足していたことなどがあります。そのことを的確に見つけ出すには、本書を読みながら気になる文章があれば、一度読み続けるのを止めて自分の人生を振り返り照らし合わせてみることです。そうすることで、より内容を理解しやすくなるとともに効率的に実践することができるようになります。

　本書の内容は、私がそのようにして考えて実践してきた内容でもあります。本書の効率的な活用法は、人生を振り返りながら本書と照らし合わせながら読み進めることです。過去の人生を振り返り、一つでも二つでも「間違った思い込み」や知識不足が原因だと気づくことができれば、本書での伝えたい意味が正確に理解できるでしょう。最初は、そのことだけに集中して読み進めてみてください。