1.どう生きたいか、それを選ぶのは私たちなのです

　私たちは、毎日辛い思いをしながらネガティブな考え方で生きていくことも、毎日明るい気持ちでポジティブな気持ちで生きていくこともできます。どのように感じたいのか、どのようでありたいのか、私たちはありとあらゆることに対して、自分で考えて選択し決めることができるのです。もう、自分自身に言い訳をして生きていく人生は終わりにしましょう。

　私たちが考え判断し行動に移した結果が、現時点の状況になっています。今までの人生に不満を感じているのであれば、そろそろ真剣に人生について考え直してみましょう。私たちが、もっと早くより良い知識を知っていれば数多くの無駄な苦しみを味わうこともなく、もっと早く楽しい人生を過ごす選択をしていれば、今までの人生も後悔の少ない人生になっていたかもしれません。

　しかし、過去は変えることはできません。ですから、”今、この瞬間”から、考え方を切り替えて新たな人生を生きる決心をしましょう。私たちは、今までの人生に不満を持ちながら生きてきました。その不満に対して、対処することも改善することもなく、「人生は所詮こんなもんだ」とあきらめて生きてきました。

　自分が変わる決心さえすれば、人生をより良い方へと変えられるのに、変われない理由ばかりを並べたり、自分に言い訳ばかりして変わることを拒んできました。それが現在の私たちの状況になっているのです。厳しく言えば、自業自得の人生だとも言えるでしょう。

　しかし、人生には変わる”きっかけ”がどこかで必ず訪れるものです。肝心なことは、それを見逃さないことです。私は自分の人生を振り返りながら、自分の人生と向き合い、自問自答しながら考え気づくことができました。どうして私たちは、誰でも大切だとわかっていることについて真剣に考えてこなかったのでしょう。感情や試練、人間関係の問題、幸せや夢そして愛などについてです。

　私たちは、試練や人間関係などで辛い思いを幾度なく繰り返してきました。それなのに、私たちはそのことについて真剣に考えてこなかったのです。ここで大事なことについて、真剣に考える機会が訪れたと考えてみてください。これが、あなたにとっての重要な”きっかけ”にならないでしょうか。

　私は自分の過去と真剣に向き合ったおかげで、間違えた考え方に気づくことができました。そして、考え方を大きく変えることができるようになり、今まで以上に物事をポジティブに考えられるようにもなりました。

　人生は楽しむことから始めましょう。短い人生、私たちは人生を楽しむべきなのです。そのためには、私たちは正直になって厳しく自分に問いかけなければなりません。「今までの生き方や考え方が正しかったのかと」。

　本書の内容と自分自身の人生を振り返りながら考えてみましょう。人生はいつからでも変えることはできるのです。これを機会に自分の人生をどうしたいのか、どうなりたいのかについて真剣に考え直してみましょう。