3.感情と向き合う
不快な感情になるかどうかは、自分で選択できることができます。それを知らずにいると、いつまでも感情に振り回され無駄に苦しむことになります。
日常的に毎日付き合うしかない感情です。心に多大な負担をかける感情について、ここで一度真剣に向き合ってみましょう。
それだけでも、気持ち的に楽な人生を過ごすことができるでしょう。
私は、怒り、恐れ、憎しみ、心配、不安、喜びなどの感情は、自分の中に自然と湧き出るものだと思い込んでいました。
そういった感情は自分ではどうしようもない、感情に流されるのは人間として当然のことだと思い込んでいました。
今思えば、私が心の病気になった一番の原因のように思えます。本当にこれらの感情は、自分ではどうしようもないものなのでしょうか。
例えば、人から理不尽なことを言われると怒りという感情が湧いてきます。
しかし実際は理不尽なことを言われ、それに対する私たちの考え(捉え方)のあとに怒りという感情が湧いてくるのです。
ですから考え方を変えることで、感情をコントロールすることは可能なのです。
怒りなどの感情はいきなりあらわれるのではなく、思考が怒りへと働きかえることによって怒りの感情が湧き上がってくるものです。
つまり怒りなどの感情は物事に対するひとつの反応として、私たちの思考が怒りという感情を選択しているのです。
理不尽なことを言われた場合、私たちの思考は無意識にいつも怒りへと向かうように習慣化されているのかもしれません。
長年の人生経験の中で性格となり信念となり、そしてすぐにカッとなるなど自然と習慣化されてしまったのです。
感情が自然に湧き上がるものだから仕方ないと言った考え方で生きていると、この世を去るその瞬間まで無駄に感情に苦しめられることになります。
感情は選ぶことができると知れば、無駄に苦しむ時間を減らすことができるのです。感情とうまく向き合うと言った考え方になれば、今まで以上に楽しい人生を過ごせるのです。